プジョーで訪ねた灯台訪問記、これからはオーラで

主に沿岸灯台の訪問記です。根元到達を目標にしています。   ★ タイトルバックは香川県 鞍掛鼻灯台 ★

2018年12月

2018/12/24に訪問した、和歌山県有田市に建つ紀伊宮崎ノ鼻灯台です。
(Canon SX70HS  F 6.3  S 1/400  ISO 100)
IMG_1588


紀伊日ノ御埼灯台の次は、有田川が海に流れ込んだところの、紀伊宮崎ノ鼻灯台へ行きます。


一般道で加太方面に引き返し、有田川沿いに海の方へ行き、女の浦近くの道幅の広いところへ路駐です。
IMG_1550


防波堤沿いを岬の方へ歩きます。
IMG_1552


途中にブロック造りの公衆トイレがあり、その壁に案内図がありました。
一応確認します。
IMG_1554IMG_1553


さらに進んでいくと、標識がありました。
ここを左の集落の方へ。
IMG_1555IMG_1556


最初の路地を右へ行くと墓場があり、それを過ぎた所にまた標識です。続けてまた標識です。
IMG_1558IMG_1559


加えて、いたるところにピンクのテープがあります。
IMG_1561


ほぼ一本道で、小さな山を一つ越えます。
超えた所にまた標識ですが、これが最後の標識です。
IMG_1563


ここから先には、山道が2ヶ所分岐しているところがあり、どっち方向にもピンクのテープがあるので、電信柱と電線がある方へ進めば灯台に到達します。
IMG_1564


途中の山道はトラバースになっており、かなり細いところもあります。
IMG_1566IMG_1567


錆びた鉄骨の構造物を過ぎれば、
IMG_1569


すぐに灯台が目に入ってきます。
私は車からここまで25分かかりました。
IMG_1570


コンクリートの階段で敷地へ下りますが、狭いので全景を収めるのはむつかしいです。
下から撮ると、灯部は全く見えません。
IMG_1575IMG_1576


下から撮るより、再度階段を上がって、上から撮るのが灯器と海も入り良い感じに撮れます。
木の枝で隠れる部分も多いですが。
IMG_1581IMG_1585


銘板は扉の上です。
初点 昭和41年2月。
IMG_1574


灯器はLEDですが、電気は電線で供給されています。
IMG_1589


海の方向の一部だけ木が切られており、眺望がありました。
IMG_1578


車に戻る途中に見えた、有田川方面と下津沖ノ島灯台です。
IMG_1590IMG_1591


今回の写真は、Canon PowerShot SX70HS で撮りました。

車の駐車場所から灯台までのルートです。
距離で1.1㎞でした。往路は25分かかりました。
miyazakinohana


岬の灯台訪問一覧表はこちら
訪問灯台と車の駐車場所の地図はこちら


2018/12/24に訪問した、和歌山県日高町に建つ紀伊日ノ御埼灯台です。
(Canon G1X Ⅲ  F 5.6  S 1/1000  ISO 100)
IMG_1500 (1)


数日前に、これまで訪れた灯台の場所をグーグルマップの航空写真で確認していたところ、紀伊日ノ御埼灯台の位置が変わっていることに気が付きました。
調べてみると、地割れが進行して滑落の恐れがあるので、H29/3に新しい場所に改築されたそうです。


これを知ったので、田倉埼灯台の次は、新しい場所に改築した紀伊日ノ御埼灯台へ行きます。


田倉埼灯台から車に戻りナビを入れると、一般道を走って80㎞くらい、到着予定時間は12時ごろとでました。
高速はほぼ真っすぐに南下していますが、一般道はかなり大回りしてます。
しかし、時間的には余裕があるので一般道で行きます。


3年くらい前に1度訪れているので、灯台へ続く半島の道になると、断片的ですが記憶に残っていました。
前回は、夕暮れ時だったので細く思えた道も、昼間走るとどうってことのない普通の道です。


灯台までの道中では灯台は見えませんが、以前建っていた場所から西へ入る新しい道路ができていました。
そこを入って行くと200mほどで到着です。
11時半ごろに灯台の敷地入口に駐車、1台くらい停められます。
これほど楽に行ける灯台は、そんなにないのではと思います。


道の反対側の山の法面に登れるので、ここからの海をバックにした灯台のロケーションが最高ですね。
ただあまりにも人工的なので、ジオラマモードで写真を撮ったように感じるのは私だけですかね?
(Canon SX70HS  F 6.3  S 1/1250  ISO 100)
IMG_1533 (1)


次は敷地内から灯台の正面の写真です。
IMG_1526


扉の上に付いている銘板です。
IMG_1529


灯台の横に歴代の銘板なのでしょうか、2枚が埋め込まれています。
IMG_1530


燈光会の説明板です。これは間違いなく現時点の状態でしょう。
ちなみに説明は以下のように書かれています。

この灯台は、紀伊水道を航行する船舶の重要な「みちしるべ」として明治28年1月25日に初点灯しましたが、昭和20年に戦災により焼失したため、昭和26年に大型灯台では初めてのタイル張りで再建されました。
その後、昭和52年には、機器の自動化により、明治28年以来、82年にわたる灯台職員による滞在勤務が終了しました。また、平成29年には、灯台の敷地に崩落の恐れがあったため、今の場所に建て替えられました。
IMG_1531


灯台の表面は、石造りをイメージしているのでしょうか。
こんな感じになっています。
IMG_1538


以下の写真は、灯台の横の道路を下りていく途中から見たものです。
まずは灯器のアップです。
IMG_1545IMG_1544

(Canon SX70HS  F 6.3  S 1/1250  ISO 100)
IMG_1542


移築前の灯台があった場所に行ってみましたが、御覧のとおりです。
以前の面影があったのは、敷地にあった手摺のみです。
IMG_1549


今回の写真は、Canon PowerShot SX70HS で撮りました。


岬の灯台訪問一覧表はこちら
訪問灯台と車の駐車場所の地図はこちら


=====================以下は2015/11/21に訪問した時の記事です======================

和歌山の南端にある樫野埼灯台を15時過ぎに出発して、紀伊日の御埼燈台を目指します。
ナビを見ると120km位の距離があり、到着予定時間は17時をはるかに過ぎた時間が表示されていました。
果たして今から行って、明るいうちに着くかどうかはなはだ疑問ですが、チャレンジしてみます。
しかし、御坊の高速出口までは一車線の為、びゅんびゅん飛ばして時間を短縮するのはほぼ無理です。

道中で休憩しながら写真を撮る余裕も無しです。

樫野埼灯台から紀伊日の御埼灯台へは、この地図の通りです。

hinomisaki



何とか、肉眼でも周りの風景がわかる程度の明るさの時間に到着しました。
何時やと思いますか?
17:10です。これで写真が撮れるかな?


灯台の手前には立入禁止のロープが張ってありましたがちょいと失礼しました。

おかげで、シルエット的な感じで灯台の姿を撮ることができました。
dsc08117



銘板もありましたが暗いので果たしてきれいに判読できますかねえ。
銘板だけの写真は、明るさ補正をしてみました。
dsc08120dsc08121_2



紀伊日の御埼燈台の諸元です。(現地の周知板から転載)

  • 初   点 1885年1月25日
  • 位   置 北緯33度52分55秒 東経135度03分40秒
  • 光    り    方 群閃白色 毎40秒に3閃光 
  • 光   度 190,000カンデラ
  • 光 達 距  離 21.0海里(約39km)
  • 高   さ 地上~頂部 約14m  水面~灯火 約140m
1885年1月25日に初点した紀伊日の御埼燈台は、1945年7月30日に戦災により焼失しました。
現在の灯台は、1951年7月12日改築されたもので、大型灯台では初のタイル張りです。昼間の航行では、色や形の特徴を使って何灯台であるかを認識するので、汚れに強いタイル張りは大変有効です。



灯火の部分です。タイル張りも何となく確認できますね。
dsc08123




海側からの灯台の姿です。
dsc08124




かすかに灯台の光の筋が確認できます。時間は17:21です。
dsc08128



あと1時間、いや、あと30分くらいここで粘ることが出来たら、もう少し鮮明な光の筋が撮れたと思いますが、さすがに寂しいです。

はい、お疲れさんでした。

2018/12/24に訪問した、和歌山市加太に建つ田倉埼灯台です。
(Canon SX70HS  F 5.6  S 1/1000  ISO 100)
IMG_1499


友ヶ島行の船の欠航が決まったので、予定を繰り上げて、加太港から車で5分くらいの所にある田倉埼灯台へ向かいます。


ナビをセットするまでもないが、とりあえずセットして駐車場を出て南へ向かって車を走らせると、防波堤沿いにもっと奥まで行けるはずだったのに、またしてもハプニングです。
シーサイドホテル加太海月の下で、通行止めのバリアです。
IMG_1494 (2)


まあ、歩いてもしれてるので、バリアの手前に路駐して海沿いを歩くことにします。
IMG_1523


なるほど、海沿いを歩き始めて初めて分かる、結構風が強いです。
それに、通行止めの原因らしき道路が陥没したところもありました。
9月の台風のせいですかね。
IMG_1496


上の写真の岬の山の上に灯台が見えていました。
目標確認です。
227mmにズームして撮った写真が下です。
IMG_1495


道路の被害のあった部分は、さっきの所だけみたいです。
後はきれいです。
IMG_1497


大分灯台も大きく見えてきました。
(ズーム倍率を857mmにしてます)
IMG_1499


本当はここまで車で来る予定だったんですが、歩いても13分でした。
IMG_1503


ここから更に海沿いに進むと、左手にコンクリートの階段がありました。
ここを登ります。
ずっと階段でした。灯台が見えてきました。
IMG_1505 (1)IMG_1507


照射灯の付いた灯台でした。
PowerShot SX70 HSのワイド端21mmの威力ですかね、横フレームでいい感じに全景が撮れました。
灯台からは海は見えません。
(Canon SX70HS  F 3.4  S 1/1000  ISO 100)
IMG_1509


銘板です。照射灯の銘板はありません。
(社)燈光会の説明板にも、照射灯とはありますが名前は書いてないですね。
IMG_1511


灯器の部分と照射灯の部分です。
IMG_1516IMG_1521


少しアングルを変えた場所からの1枚です。
IMG_1514


今回、実践で初めてCanon PowerShot SX70HS を使いました。


駐車場所から灯台までの軌跡です。
距離1.1㎞、往きは24分でした。
takurasaki


岬の灯台訪問一覧表はこちら
訪問灯台と車の駐車場所の地図はこちら


今まで、もっと広角のレンズが欲しいと思ったことはなかったですが、先月の徳島県の灯台へ行ったときは、もっと広角のレンズがあればなあって思ったものです。

とはいっても、一眼レフとかミラーレスのようなレンズ交換ができるカメラを持っている訳でもないので、超広角レンズを使うためにはカメラ本体も必要になる訳でして。

色々調べてみたところ一番財布にやさしいのは、

レンズは、「canon EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM」 35mm換算で18mm~35mmです。
実売価格で約30,000円。
K0000517953




では、これに合う本体はというと、
canon EOS M100 これはファインダーがないので老眼の目にはちょっと優しくないですね。
実売価格約40,000円。
K0000992222


ファインダー付きなら、
canon  EOS kiss Mで、実売価格は約60,000円。
K0001036037 (1)




いずれにしてもちょっと高いし、やっぱり超広角だけではなく望遠も欲しいよなあ、望遠ズームも買うとなるとえらいこっちゃあ。
やっぱり、今のカメラと2台持ちやかなあと思いながら、日々が過ぎてゆきました。




ところが、つい3日前、このカメラを見つけてしまいました。
Canon PowerShot SX70HSです。
センサーは、1/2.3型と小さいですが、35mm換算で21mm~1365mmと幅広い画角に対応しています。
(今使っているのカメラの焦点距離が24mm~72mmなので、3mmの差が期待通りかどうかも?ですが)

K0001098283



センサーが小さいので、微細な部分の画質は期待はできませんが、対象が灯台なら、そしてブログの写真の大きさならと自分を納得させて、12/20発売の製品で、まだまだ価格は高いですが、発売日の翌日にポチっと押してしまいました。
同様のスペックでお値段半分くらいの、パナソニック LUMIX DC-FZ85という選択肢もあったんですが、逆光耐性が悪く、フレアやゴーストが出まくりというブログ記事があったので、こちらはパスしました。
(PowerShot SX70HSは、発売されたばかりなので、逆光耐性についての評価は未知数ですが、今使っているcanon G1XⅢは逆光耐性が良いので、同じcanon同士と勝手に期待して)


ちなみに、メインで使っているcanon G1XⅢ、これは24mm~72mmの標準ズームで、デジタルズームを使うと144mmまでになります。
このカメラは逆光に強いです。
K0001005752





PowerShot SX70HSが今日届いたので、試し撮りをしました。
雨だったので庭で。

先日記事にした「縮小専用。」ソフトで縮小しているので、シャキッとした絵になっています。
ベタッとした塗り絵みたいな絵にならずに、遠近感があるというか、立体的な絵になっています。
期待以上でした。

レンズ焦点距離247mm(1365mm相当)、F6.5、S=1/400、ISO 400
IMG_0004


レンズ焦点距離8.8mm(48mm相当)、F8.0、S=1/100、ISO 160
IMG_0008


レンズ焦点距離19.1mm(105mm相当)、F8.0、S=1/125、ISO 400
IMG_0013






ワイド側の21mmは一体どれくらいのものなのか?
雨が上がったので鶴見緑地の風車で撮り較べ。
いずれも手持ちなので、多少のずれはお許しを。
左側がPowerShot SX70HSで21mm相当、右側はG1XⅢで24mm相当です。
24mmなら少しカットされるところが、どうにかとらえられる程度ですかね。
まあ、こんなもんですかね。
IMG_0039IMG_1485

IMG_0040IMG_1486




せっかくなので望遠がどの程度のものか、鶴見緑地のいのちの塔を撮ってみました。

レンズ焦点距離3.8mm(21mm相当)、F6.3、S=1/500、ISO 100
IMG_0051


レンズ焦点距離29.5mm(163mm相当)、F6.3、S=1/1000、ISO 100
IMG_0050


レンズ焦点距離247mm(1365mm相当)、F6.5、S=1/800、ISO 100
IMG_0049


レンズ焦点距離247mm(デジタルズーム最大)、F6.5、S=1/640、ISO 100
IMG_0054



逆光耐性はゴーストが出ます。
太陽をもろに入れて撮るとゴーストが出ました。
ここは期待外れですね。
しかたない。
IMG_0042IMG_0045

IMG_0055IMG_0058


屋外専用で、ブログ用ならこれで十分ですかね。
今度からこのカメラを灯台専用にしたいと思います。



2019/1/18追記

このカメラのフィルターとフードについては、こちらにまとめています。



2019/3/12追記

実戦で使った結果で、canon G1XⅢ との比較です。
比較しようと思って撮ったのではなく、たまたま同じようなアングルで撮ったのがあったので。

SX70HSの方が明るく写る傾向があります。
SX70HSは露出補正を暗めに、もう一方は明るめにして撮りました。


SX70HS 
レンズ焦点距離3.8mm(21mm相当)、F6.3、S=1/1000、ISO 100 ‐0.3EV
IMG_6211



G1XⅢ
レンズ焦点距離15mm(24mm相当)、F6.3、S=1/1250、ISO 250 +0.7EV
IMG_6248 (1)



8ケ月使用しての感想をこちらへまとめました。

パソコンで見る写真はシャキーンとしているのに、ブログにアップするとなぜかモワーとなりませんか?


皆さんがどのようにして写真をアップしているのかは分かりませんが、私は、【縮小専用。】というソフトで縮小した写真をそのままUPして使っています。
このソフトで処理をするとパソコンで見る写真と同様に、シャキーンとした画像になります。


下の写真をご覧ください。
左側はそのままアップして、画像フォルダ内で大きさ指定した写真です。
右側は【縮小専用。】ソフトで大きさ指定で縮小し、画像フォルダからUPした写真です。
右の方がシャキーンとしてるでしょ?


DSC00892DSC00892



次はもっと大きな画像で比較してみます。
上側がそのままアップして、画像フォルダ内で大きさ指定した写真です。
下側の写真は、【縮小専用。】ソフトで大きさ指定で縮小し、画像フォルダからUPした写真です。
背景のボケはそのままに、花の部分だけがシャキーンとしてるでしょ?
IMG_1127

IMG_1127


シャキーンとするだけでなく、容量を小さく抑えられます。
以下の写真は640×426(ピクセル)の大きさです。
私のブログの大きな写真はこのサイズです。
写真によって多少ファイルサイズは変わりますが、この写真は88.4KBの大きさです。
かなり小さくなるので、ブログにアップする枚数はほとんど気にならなくなりました。
IMG_9400


これくらいすごいソフトです。
【縮小専用。】は「しゅくしょうせんよう まる」というソフトです。
「。」付ですよ。

フリーソフトでここでDLできます。
下のアイコンが目印です。
shukuico



地図では「〇〇崎」となっていても、灯台名は「〇〇埼灯台」というように、土へんの「埼」が使われています。
「御前崎市」にある有名な灯台も、「御前灯台」ではなく「御前灯台」と記されています。

余談ですが、読みも「御前崎市」は「オマエザキ」と濁りますが、「御前埼灯台」は「オマエサキトウダイ」と濁りません。どうも、灯台名に付く「埼」は、濁りの無い「サキ」と読むのかなと思います。



今頃になって、やっとについて調べてみました。

 
情報元は、海上保安庁海洋情報部のHPにある「海の相談室FAQ集」です。
以下は、ここからの抜粋です。


 「埼」と「崎」のことですが、海図では海洋に突出した陸地の突端部の名称としての(Saki)は、おおむね土へんの「埼」を用いています。例えば、東京湾付近では地図帳などには野島崎・観音崎・剱崎と「山へん」で記載されていますが、海図には「土へん」で野島埼・観音埼・剱埼と図載しています。

 土へんの「埼」は、陸地(平地)が水部へ突出したところを表現し、山へんの「崎」は本来の意味として山の様子のけわしいことを言い、山脚の突出した所を示しており、平野の中に突出した山地の鼻等を言う意味なので、海洋情報部では漢字の意味からも地形が判る土へんの「埼」を採用しています。

 なお、「みさき」の地形を表わす名称には「埼」のほかに「岬」、「碕」、「角」、「鼻」があり、まれに「岬」を(Saki)と読む場合もあります。

 海洋情報部は、明治時代の海軍水路部のころから、土へんの「埼」を海図に採用してきました。これは、埼、崎、岬で地形の意味を表現するために使い分けをして、海図の使用者である航海者が地名から地形が判断できるようにしていました。たとえば、野島埼は、「野島」が地名を表現し、「埼」がそこの地形を表現していると考えると判り易いと思います。


灯台のない頃は、山の頂や岬の突端などの自然のものを目印にしてきました。しかし、船が大きくなり航海術が発達してくると、遠いところへ出かけるために確実な目印が必要になってきました。
そのために、岬や島の上に石で塔を建て、焚火をしたり煙を上げて船の目標とするようになったそうです。これが灯台の始まりと言われています。



日本では江戸時代になると、「かがり屋」とか「灯明台」と呼ばれる石積みの台の上に小屋を建て、その中で木を燃やすものができたそうです。


明石港には、明暦3(1657)年頃に5代藩主松平忠国によって造られたという、波門崎燈籠堂が残されています。(2015/10/5撮影)
この旧灯台は国の登録有形文化財に指定されており、現存する日本の旧灯台のうち、設置年代は2番目に古く石造では最古で、昭和38(1963)年まで使用されていたそうです。

DSC04133DSC04134 (1)



西洋式灯台の始まりは、1866年にアメリカ、イギリス、フランス、オランダの4ヶ国と結んだ改税約書(租税条約、江戸条約)で8ヶ所、1867年に神戸開港に備えイギリスと結んだ大坂約定(大坂条約)で、5ヶ所の灯台を整備すること約束したのが始まりです。


当時の日本には技術も設備もなかったので、フランスとイギリスに灯台のレンズや機械の購入、技術指導を取り決め、その頃徳川幕府の体制が終わったので、明治政府がこの仕事を引き継ぎました。
明治2年1月1日にヴェルニーというフランス人により、神奈川県三浦半島の観音埼に、日本で初めての西洋式灯台が誕生しました。

フランス人の作った灯台は東京湾の周りの4か所(観音埼、野島埼、品川、城ケ島)だけで、それ以降は、リチャード・ヘンリー・ブラントンが率いるイギリス人によって作られたそうです。ブラントンは、灯台を26か所に建てたそうです。


江戸条約の8カ所の灯台は以下です。

観音埼灯台(初点1869年)
野島埼灯台(初点1870年)
樫野埼灯台(初点1870年、現役、1954年に灯火を嵩上げ、2002年に螺旋階段を設置)
神子元島灯台(初点1871年、現役)
剱埼灯台(初点1871年)
伊王島灯台(初点1871年)
佐多岬灯台(初点1871年)
潮岬灯台(初点1873年、1878年に現在の石造りに改築)


大坂条約の5カ所の灯台は以下です。
江埼灯台(初点1871年、現役)
友ヶ島灯台(初点1872年、現役)
部埼灯台(初点1872年、現役)
六連島灯台(初点1872年、現役)
和田岬灯台(初点1872年、1884年鉄製に改築、1963年に廃灯となり須磨海浜公園に移設、保存)


まだ灯台に興味のなかった2015/5、たまたま行った須磨海浜公園に移設保存された和田岬灯台です。
唯一残っていた写真に写っているのは上半分くらいですが。
p1010493

2018/12/10に訪問した、三重県鳥羽市菅島に建つ菅島灯台です。
(Canon G1X Ⅲ  F 3.5  S 1/1250  ISO 200)
IMG_1425A


お昼ご飯は、「魚々味」で伊勢海老を頂いた後、菅島へ渡るために鳥羽マリンターミナルへ。
IMG_1401IMG_1402


真ん中の下の島が菅島です。
片道15分、運賃は片道500円でした。
IMG_1403


船は、大きくはないですが双胴船です。
もっと小さくて、古い船を想像していました。
波がぶつかる音がバシャーッ、バシャーッとしますが、この船は揺れません。
快適でした。
IMG_1404


14時15分、菅島に上陸です。
目の前に島の案内板がありました。
灯台の位置を確認して歩きます。
IMG_1406


道路には出ないで、港を海沿いに時計方向へ歩きます。
IMG_1410


この建物の前を通っていくと、
IMG_1411


遊歩道が見えてきました。ここを右へ行って、左へ上がっていきます。
IMG_1412


きれいな標識が立っているので、迷うことはないです。
最後はV字に折れ曲がって、Y字分岐を右へ進むと、
IMG_1415IMG_1422


灯台です。
晴れてないのが残念です。
扉が開いています。入れるのかな?
IMG_1423


菅島灯台の表札を入れての一枚です。
(Canon G1X Ⅲ  F 6.3  S 1/1250  ISO 500)
IMG_1428


扉の上にある銘板です。
明治六年癸酉七月一日初照となっています。
写真では分かりにくいですが、下の様な横書きの様な縦書きです。
ついでに調べました。
癸酉は干支の一つで「みずのととり」と読むそうです。
よく知られているのは丙午(ひのえうま)ですね。
   ーーーーーーーーーーーー
   |  初  一  七  癸  六  明 |
   |  照  日  月  酉  年  治 |
   ーーーーーーーーーーーー
IMG_1432


菅島灯台は、現役では日本最古のレンガ造り灯台です。
建設当時の姿を今に伝える歴史的・文化的価値の高さから、海上保安庁の選ぶAランクの保存灯台に指定されています。

灯台の中に、海上保安庁の方がいらっしゃいました。
塗装工事の調査に来られていたみたいです。
残念ながら、今は白い塗装がはがれて残念な姿になっていますが、
来年3月までには塗装をしたいとおっしゃっていました。

中、見られますかと言ってくれたので、お邪魔しました。
中はレンガではないみたいです。コンクリートで改築してるんですかね。
IMG_1433


この灯台も、ソーラーになってLEDになっているそうです。
Aランクの保存灯台だからか、灯台の頂部に直接設置はしていないですね。
灯台から少し離れた灯台の左側に設置されています。
(表札の写った写真で、ソーラーパネルは確認できます。)

現地に建っている周知板は、海上保安庁が管理しているわけではないので、灯台の諸元は必ずしも正しくないそうです。


海上保安庁の方にお礼を言って外に出て、裏に回っての一枚です。
IMG_1435


頂部です。
IMG_1431


ここのは、LEDの諸元には直していないようでした。
IMG_1429


ここの敷地には、水仙が植わっていたので、水仙と灯台の写真です。
IMG_1444IMG_1443


港へ帰る途中に、V字に折り返して少し歩いたところから灯台の頭が見えました。
灯台に行く時には、背後になっていたため気が付きませんでした。
灯台も後ろ姿です。
IMG_1455


今回の使用カメラは、CANON  G1XⅢです。

所要時間 行きは、徒歩30分でした。
ルートは以下の通りです。
sugasaki


岬の灯台訪問一覧表はこちら
訪問灯台と車の駐車場所の地図はこちら


2018/12/10に訪れた、三重県鳥羽市に建つ鎧埼灯台です。
(Canon G1X Ⅲ  F 7.1  S 1/1250  ISO 200)
IMG_1384


パートナーが、伊勢海老を食べるのなら一緒に行ってもいいというので、今回は二人で鳥羽方面の灯台へ行くことにしました。


朝はゆっくり目の出発で、日本の灯台50選に選ばれている、大王埼灯台、安乗埼灯台、菅島灯台の3ヶ所の予定で、大阪から、名阪国道経由伊勢自動車道で伊勢西ICで一般道へ。
県道32号線で南下する予定が、こっちの地理に不案内に加え、ぼーっとしてたんでしょうか?
伊勢志摩スカイラインに入ってしまいました。

あらら、全然違う方向へ進みだしたので、伊勢志摩スカイラインの一宇田展望台で車を停めて地図をチェック。
この道は鳥羽へ抜けるようだったので、急遽目的地を鎧崎灯台へ変更することしました。
ここでの風景です。
IMG_1360


ついでなので、次の朝熊山頂展望台へも立ち寄りました。
知多半島の伊良湖岬が見えます。白く小さい伊良湖岬灯台も確認できました。
知多半島の手前の島は神島です。
IMG_1366


こっちは昼から行く予定の菅島です。
中央に写っているハゲたような島がそれです。
IMG_1365


鳥羽に下りて、鎧崎灯台へ向かいます。

帰宅後調べたのですが、ナビの指示は、パールロードシーサイドラインでした。
途中からすごく細い道(750号線?)に進めという指示、しかしあまりにも細いのでやり過ごして、その先の分岐でマイクロバスが入って行ったので、そこへ入って行くと国崎漁港に出ました。

そこからまたえらい細い道を指示され、さすがにもうこれ以上は無理と思ったので、そこの空き地に車を駐車して歩くことにします。
ナビは、家の間の道を行けという指示です。
IMG_1395


その道幅はこれです。これは行けません。
IMG_1393


海が見えるところに出ました。ここを左の岬の方へ行きます。
灯台は見えません。
IMG_1372


仕事中の海女の方が居られたので、灯台はどっちですか?と尋ねると、そこの神社の階段を上がって行けばあると教えてくれました。
石段を上がります。
IMG_1375


こんな道を進むと、
IMG_1376


灯台が見えてきました。
しょぼい灯台やな~、とパートナーの感想です。
確かに苦労してきた割りにはしょぼいですね。
IMG_1392IMG_1377


全景です。
(Canon G1X Ⅲ  F 6.3  S 1/1250  ISO 200)
IMG_1379


扉の左にある銘板です。
初点 昭和38年2月
改築 平成5年3月
となっています。
IMG_1380


反対側に回っての一枚です。
IMG_1385


この灯台からの眺望です。
IMG_1387


こんな海上安全の碑がありました。
IMG_1382


今回の使用カメラは、CANON  G1XⅢです。

私が車を停めた所からのルートです。
赤のルートで行けば、海岸近くまで車で行けるみたいです。
yoroi



これから鳥羽に戻って、次は菅島灯台へ行きます。


岬の灯台訪問一覧表はこちら
訪問灯台と車の駐車場所の地図はこちら


↑このページのトップヘ